【感想】親愛なるあなた達へ

カンザキイオリさんの弾き語りライブ。『親愛なるあなた達へ』今まで観てきたライブで最高潮に感動したのでブログを書きます。

 

親愛なるカンザキイオリさんへ

とにかくこのライブで言えるのは感動したの一言です。カンザキイオリさんの楽曲との出会いは春猿日さんによる『命に嫌われている。』のラップカバー。そこからカンザキイオリさんを始めとしたボカロにハマっていきました。生身の人間では歌えないような歌詞、曲に感動したのを覚えています。それからしばらくしてカンザキイオリさんのセルフボーカル曲『不器用な男』が発表されました。この楽曲を聞いた時、この曲の主人公は自分だとはっきりと思いました。何かを創作する人間で、満たされているなんて全然思えていない。それに死にたくないとは思いつつもどこか死にたいと思っているような人間。ゴミみたいに散らかった部屋で安い万年筆を使って何かを書いている。そんな生活をしている時にこの曲に出会って、この曲の主人公は自分だとはっきりと思いました。そして7月。1stライブの『不器用な男』の公演がありました。カンザキイオリさんの歌声に浸りながらもその世界観に吸い込まれ、オリンピックの開会式なんてどうでも良くなるくらいそれにのめり込んでいました。それからアルバムの発売、小説の発売があってもちろん両方とも購入。どちらとも人生を賭けて大切にしたいと思えるような素晴らしい作品でした。そして今日。弾き語りライブが開催されました。

 

正直、弾き語りライブなのでそんなに重くないだろうと思っていました。ですが、『人生はコメディ』を歌う直前のMCの「僕たちの悲しみはシットコムになれば誰かが笑い声を入れてくれるはずです」という言葉が胸に刺さって一気に涙が出てきました。最近、プライベートで心がズタズタにされるようなことが多くてなかなか生きるための光を見つけられないという日々が増えてきました。それでもそれも客観的に見れば笑えることなんだと思ったらそんなの本当にどうでも良くなってきました。その後の『死ぬ時死ねばいい』や『命に嫌われている。』ではなんというか生きる希望なんて大層なものではありませんが、とりあえず今は生きることを楽しまないとと思えるようになりました。

 

カンザキイオリさんの楽曲に出会って救われたとは思いません。むしろ、苦しめられてします。カンザキイオリさんの楽曲に出会ってなければ死にたいなんて簡単に思わなかっただろうし、今の世の中がクソだなんて思わなかったと思います。でも、カンザキイオリさんの楽曲に出会って後悔したことは一瞬もありません。それはカンザキイオリさんが自分の深層にあることを代弁してくれているようで、聞いてて気持ちが良くなるからなんだと思います。これからもきっとカンザキイオリさんの楽曲を聴き続けると思います。時々、それも鬱陶しく思えてくる日もあるかもしれません。それでも、カンザキイオリさんの楽曲と出会ったという事実は変わりません。だから死ぬ時までまで生きて生きて生きて生きて生きようと思います。