【感想】架空OL日記
○ストーリー
この作品は特にこれと言ったストーリーは無く、本当に日記のような作品です。でも、脚本はさすがバカリズムが書いていると言うだけあって、映画というよりもコントみたいな雰囲気で終始笑えました。そして、ラストの衝撃。ギャグかと思ったらまさかまさかの展開で度肝を抜かれつつ、さすがバカリズムといった感じでした。
○キャラクター
基本的に銀行員しか出てきませんが恐ろしいほどにリアルで作り込まれていました。バカリズムが演じている私もなかなかクセの強いキャラクターでしたね。あと、ヘイトの向け方が結構独特でした。悪役だったり、憎まれ役を出すのではなく日常のあるあるの中で「こういう人腹たつわ〜」って感じの人を登場させてそこにヘイトを持っていく構造が面白かったですね。
○音楽
音楽はほとんどなかったかなと思います。でもそれが逆に日常感を演出されていたように感じました。劇中、カラオケで歌う曲もよく歌う曲を重視していたのが無駄に細かかったですね。
○撮影・編集
撮影はおそらくマルチカム手法で長回しをしているのかなって思いました。それを考えると意外と『冬時間のパリ』に近いものがあるかなって思います。ただ、ちょっとトランジションがtちょっとしつこいかなって感じもありました。
○まとめ
この作品を映画として捉えるとどうしても残念な評価になってしまうかもしれませんが、この作品をバカリズムのコントとして捉えるとかなり面白い作品になるんじゃないかと思います。そして全編通して本当にバカリズムらしさが大暴走しています。バカリズムがコントの中で披露する無駄に細かい豆知識、言葉を用いなくてもわかってしまうあるある等、とにかくバカリズムらしい作品になっていました。
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