【感想】グリーンブック
〇ストーリー
ストーリーは完璧に等しい物がありました。鑑賞前は感動物の映画だと思って泣く覚悟で劇場へ。そしたら、下手なコメディ映画よりも笑いましたね。ジョークが最高に面白いし、主となっている2人の掛け合いがたまらなく好きでした。そして、ただ面白いだけでなく、差別問題をとてもリアルに描いていたのも印象に残っています。ただ、黒人を嫌うのではなく、土地の風習で黒人を差別しているというのが特に心に刺さりました。残念な点でいうと、登場人物の心情の変化の描写が割とあっさりだった気もしないでもないです。でも、全体的に観るとトニーの成長期的な映画で深かったです。
⚪︎キャラクター
実際の出来事を基にしているのでキャラクターについて語るのもなんですが…ただ、トニーとシャーリーの二人の考え方をどう差をつけてそれをどうやって二人を交差させるかがこの映画の成功の鍵を握ってると思います。アカデミー賞の作品賞を受賞しているだけあってそこに関しては上手く表現できていたと思います。ただ、その二人を含めた周りの人間のディティールが…って思いました。
〇演技
演技は文句無しでしたね。やはりアカデミーにノミネート&受賞されてるだけあります。とくにドクターシャーリー役のマハーシャラ・アリの演技は凄かったです。特にあのシーンの表情の変化が…
〇音楽
音楽は心地の良い感じで気持ちが爽やかになりました。ドクの演奏も然る事乍らピアノの音色が美しかったし、BGM的な音楽も聴いてて心地よかったです。本当にピアノコンサートにいる感覚でした。
⚪︎撮影・編集
撮影に関してこれは長所とも取れるし短所とも取れるのですが、全体的にカメラに動きがありません。ずっと定点カメラ。この手の映画に関しては緊張感とか必要ないのでカメラを動かす必要性はあまりないんですけど、全体を通して観客と映画の世界が完全に差別化されていたように思われます。
⚪︎まとめ
予告を見た感じ、差別社会をリアルに描いた暗くてシリアスな映画のようで、映画好きにしか受けなさそうだと思っていましたが、コメディタッチで描かれている部分が多く、全編笑顔で観れる映画でした。おそらくそんなに映画見ない人でも楽しめると思います。アカデミー賞受賞作品なので話題作りででもいいので一度観てみてもいいかもしれません。
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