【感想】フォードvsフェラーリ

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○ストーリー

自分が大好きなノンフィクションなので終始楽しく見れました。そして、この映画の面白いのがその計算し尽くされた構成。観客に緊張感を与えるようにストーリーが構成されています。危険性を示すシーンを入れてその後にそれと全く同じ状況が入ります。すると、観客はまたあの悲劇が起こるんじゃないかと思いハラハラドキドキ。その恐怖心を煽る事に成功していてより映画の中の世界に入り込む事ができます。

 

○キャラクター

 キャロルとケンの2人のキャラクターは結構しっかり描かれていたと思うのですが、そのほかが全然…一応ある程度の掘り下げはありましたが、弱かったかなという印象でした。ですが終盤のキャロルの葛藤の描き方が上手で曖昧な描かれ方をした状況説明の解を提示していたり、本人の成長がしっかりとわかります。

 

⚪︎音楽

音楽というより、何より音響編集がすごいです。本当にレースに参加しているかのような臨場感を感じられました。あれは劇場で体験できるうちに体感してほしいと言っても良いほどのものです。

 

○映像技術

先ほども言いましたがレースの迫力を持たせるための工夫が多くされています。例えば本当に車に乗っているかのようなカメラワークがされています。またケンがラジオを聴きながら作業するシーンがあるのですが、ここの対比が素晴らしいです。ラジオから聞こえてくる激しいレースとは正反対に静かな環境の中で1人寂しく作業するケン。ここで心を一気に持って行かれました。

 

○まとめ

今回の作品は比較的良作だった印象です。演技が全体的に優れていたり、レースシーンは迫力がありとても見ごたえのある作品でした。ただ、一つ不安なのがディスクになって発売された時が怖いです。というのも、こう言った迫力のある作品はディスク化してテレビやパソコンなどの小さい画面で見ると「あれ?なんでこの作品良いと思ったんだっけ?」と思うことがあります。これが本当に怖い。確かにストーリーは計算されていましたが、中身はというと印象に強く残るようなものではなかったのも事実です。なので劇場でまだ鑑賞できる今のうちに観ておくことをおすすめします。

 

今回紹介した映画

www.foxmovies-jp.com

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