【感想】野生の呼び声

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○ストーリー

予告とかではハリソンフォードが犬と冒険する体での宣伝がされていますが、実際は犬のバックが色んな出会いを通してハリソンフォード演じるジョンに出会うようなストーリーになっています。最初は少しゆっくりストーリーが展開している印象でしたが、後半になって急ぎ足で物語をたたみにくる感じです。そして、序盤に出てきた人達がどうなるわけでもなく終わっていきます。ロードムービーとかではそういうのがあっても全然構わないんですけど、この作品はロードムービーという感じでもなく、それにその人達がかなり長時間関わってくるので違和感を感じました。とは言っても全編を通して自然の力強さ的な物を感じることができました。

 

○キャラクター

この作品を観てて一番印象的だったのが、犬をはじめとした多くの動物達にもキャラクターが与えられていた事です。それがしっかりとストーリーを動かす起点となっていて、良かったですね。これも自然の力強さを感じられた原因の一つでもあるのかと思います。

 

○音楽

まさに19世紀末らしい軽快な音楽だったかと思います。それもソリを引いて雪原を駆け巡るシーンではその軽快な音楽もあってかなり楽しいシーンになっていたかと思います。

 

○編集・撮影

撮影に関しては可もなく不可もなくと言ったかんじでした。CGも少し不自然だったように思えますが、すぐに慣れました。ただ、自然の描写が本当に綺麗だったなと思います。と言うのも、雪山はもちろんですが、オーロラなど、とにかくクリアで綺麗な映像が多く使われていた印象です。この作品は何度かリメイクを繰り返されているのですが、この自然の美しさは現代だからこそできた物じゃないかと思います。

 

○まとめ

作品としては本当に可もなく不可もなく。ずば抜けて良いってほどでも悪いってほどでも無かったですが、自然の力強さ、そして人間の愚かさが対照的に描かれていたりで、訴えかけられるような作品でした。