【感想】天気の子

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ひょんなことから天気の子を観ることになり、想像以上の良さから2回目を観に行くくらいでした。そんな天気の子の感想です。また、この感想ブログは鑑賞後に読むことをオススメします。

 

〇ストーリー

君の名は。のストーリーのはるか上を行く物でした。そして、サノスのストーリーに似ているとさえ思いました。終盤の話からしますが、帆高は陽菜を救うために警察から逃げ出しました。その後、陽菜を救うことは出来ましたが、その代償として東京が沈みました。これはいわゆるトロッコ問題に似たような話で、とても興味深い話でした。そして、もう1つ良かった点は陽菜の能力。つまり、天と繋がっている事を上手く描いていた点と言えるでしょう。今作の場合、陽菜は人柱となることで天と繋がりました。このきっかけが描かれていたのは素晴らしかったです。また、晴れ女のバイトのシーンもあまり掘り下げ無かったのもまた上手でした。あそこで掘り下げられていたら、恐らく最後にけっきょく何がしたかったのかわからなくなると思います。

 

〇キャラクター

この作品の最も素晴らしい点です。それぞれのキャラクターにはエゴがあり、バックグラウンドがありました。それに関して深くは描かれていなかったものの受け手がしっかりとそれを想像出来る描写がありました。そして、もしもそれぞれのキャラクターの立場だったり、バックグラウンドがあったらと考えるとそれぞれの行動がよく理解できる。もっと大袈裟に言うとそのキャラクターになれる。そんなキャラクター設定でした。

 

〇音楽

音楽はもしかすると自分が観てきた邦画の中で最高レベルでした。元々RADWIMPSの音楽は好きでしたが、今作の劇中歌の1つ、グランドエスケープを初め、ピアノが心地よく、効果的な盛り上がり方だったり、とにかく選曲、作曲技術は素晴らしかったです。

 

〇映像技術

新海誠らしいキレイかつ、リアリティのある映像でした。一回目は池袋のグランドシネマサンシャインIMAXレーザーで観てきたのですが、水からの光の反射がとてもキレイでした。

ただ、少し気になった点としてはブラックアウトが多いです。ブラックアウトの多用はテレビだと、放送事故と思わせるため使わなかったり、劇場でも機材トラブルなのではないかと疑われるのであまり、多用はしないのですが、今作はかなり多かった気がします。

 

〇まとめ

賛否両論分かれているようですが自分はかなり好きな作品でした。とくにキャラクターの心情が掴めるという点では評価されるべき作品だと思います。